突然、VM上のWindowsが再起動中に固まるようになってしまいました。
リモートデスクトップの比較で調査していた時の事ですが、イベントログには「RasMan サービスは、次のエラーが原因で開始できなかった SstpSvc サービスに依存しています」と出ていました。この記事では、そのエラーの詳しい状況、いろいろ試してみた事を紹介します。
リモートデスクトップ比較の記事はこちら↓
エラーの状況
・Windows10のバージョンは1809(October 2018 Update)
・シャットダウン、再起動中に固まる
・WindowsUpdate中に固まる
・リモートデスクトップ接続ができない
・イベントログにServiceControlManagerのエラーが複数
・デバイスマネージャに基本システムデバイスのドライバなし
試した事
高速スタートアップ無効
高速スタートアップは、シャットダウン時のメモリなどの状態を記憶してOSの起動を速くする機能です。しかし、何かしら問題がある時はその問題もそのまま記憶してしまうので、この機能を無効にする事によって改善される場合があります。
手順は「設定−システム−電源の追加設定」の電源オプション画面で「電源ボタンの動作」を選択し、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外します。
これでシャットダウンしましたが改善しませんでした。
WindowsUpdate
「更新プログラムを確認しています」のまま6時間待っても終わりませんでした。
ディスククリーンアップ
ディスククリーンアップはディスクの不要ファイルを削除する機能です。WindowsUpdateの一時ファイルもクリアできるのでWindowsUpdateの不具合が解消される場合があります。
手順はローカルディスクのプロパティから「ディスククリーンアップ」を選択します。
これも改善しませんでした。
修復インストール
Windows10の修復インストールは個人用のファイルやインストールしたアプリケーションを残したままWindowsのシステムのみ再インストールしますので、Windowsのエラーが解消される場合があります。
手順は、まずMicrosoftの公式サイトからメディア作成ツールをダウンロードして実行し、「実行する操作を選択してください」のところで「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択してメディアを作成します。
次に作成してメディアで起動して「インストールする準備ができました」のところで「引き継ぐものを変更」を選択後、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択します。
これも改善しませんでした。
デバイスドライバ再インストール
デバイスマネージャに「ほかのデバイス−基本システムデバイス」があって「!」と「?」が表示されているので、デバイスIDでこの正体を調べたら「VMware VMCI バス デバイス」でした。
VMwareの公式サイトの記事「Windows デバイス マネージャで VMCI デバイスに黄色の感嘆符アイコンが表示される (1023129)」によると、VMware Toolsをインストールするとドライバも更新されるそうですが、VMware Tools自体がインストールできないので、手動でインストールする必要があります。ドライバはhttps://jp.drvhub.net/devices/chipsets/vmware/vmci-busからダウンロードできます。
これにより全てのエラーが改善されました。
まとめ
WindowsUpdateで何かしらドライバを更新した際にVMware VMCI バス デバイスドライバが壊れてしまったのが原因と思われますが、何の更新で壊れたのかは追求できませんでした。
1903(May 2019 Update)でも全く同じ現象になりますが、同じようにドライバを再インストールしても改善しないので、1903の更新はしばらくおあずけですね。
また再発しました。ただいま原因調査中です。
VMwareのドライバとWindowsUpdateの相性が悪いようです。ドライバが古いバージョンに戻ってしまうし、アップデートすると固まるので、何もできません。
1909にアップデートしたら直りました。
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